NISA口座3,048万|1〜6月の買付13.8兆円は前年同期の1.32倍

NISA口座3,048万|1〜6月の買付13.8兆円は前年同期の1.32倍

NISA口座数は2026年6月末に3,048.1万口座となり、2024年3月末の2,320.2万口座から727.9万口座(31.4%)増えた。2026年1〜6月に新しいNISAで買い付けられた額は13.82兆円で、前年同期の10.50兆円の1.32倍である。2014年からの旧制度を含む累計買付額は85.21兆円に達した(金融庁「NISA口座の利用状況調査」)。

金融庁は2024年の制度改正後、NISAの口座数と買付額を3か月ごとに公表している。ただし買付額は、版によって「その年の1月から」の額と「2014年からの累計」が混在している。この記事では8回分の公表資料を読み直し、定義をそろえた系列だけで推移を整理した。

フヤト

NISAを始めた人、最近よく聞くニャ。本当に増えてるのかニャ?

コツゾウ父さん

周りが始めたからといって、慌てて乗るものじゃないニャ。

キンゾウ父さん

急がなくていい。続けられるかどうかを、長い目で考えるんだニャ。

フヤト

口座の数がどう動いたか、統計で追ってみるニャ。

登場するのは架空のキャラクターです(ネコまつ家の紹介)。

結論

NISA口座数は2026年6月末時点で3,048.1万口座。直近1年(2025年6月末から)で352.3万口座、13.1%増えた。

2026年1〜6月の買付額は13.82兆円で、2025年1〜6月の10.50兆円の1.32倍。前年(2025年)の同じ時期の伸びは1.04倍だった。

2014年からの累計買付額は85.21兆円。2025年の1年間の買付額は、累計の差から18.75兆円と計算できる。

NISA口座数(2026年6月末) 3,048.1万口座 2024年3月末から727.9万口座増
1〜6月の買付額(2026年) 13.82兆円 前年同期の1.32倍
累計買付額(2014年〜) 85.21兆円 旧制度の買付を含む

この記事の対象範囲

  • 対象は全国のNISA口座(2024年からの現行制度)である。都道府県別・年代別の数字はこの記事では扱わない。
  • 期間は2024年3月末から2026年6月末までの8回の調査である。金融庁の公表一覧にある版をすべて使った。
  • 口座数は「NISA口座数」の総数、買付額は「NISA買付額」の総額(成長投資枠とつみたて投資枠の合計)である。
  • 金額は資料の単位(万円)から兆円に直し、小数第2位まで示した。口座数は万口座に直し、小数第1位まで示した。

口座数は2年3か月で727.9万口座増えた

NISA口座数は2024年3月末2,320.2万口座、2026年6月末3,048.1万口座。8回の調査すべてで前回より増えている
図1 NISA口座数の推移(2024年3月末〜2026年6月末)
時点NISA口座数(口座)前の版からの増加
2024年3月末23,201,816―
2024年6月末24,252,356+1,050,540
2024年9月末25,086,221+833,865
2024年12月末25,586,460+500,239
2025年3月末26,463,340+876,880
2025年6月末26,958,340+495,000
2025年12月末28,206,434+1,248,094
2026年6月末30,480,850+2,274,416

口座数は8回の調査のすべてで前回を上回った。2025年6月末から2026年6月末までの1年間の増加は352.3万口座(13.1%)で、その前の1年間(2024年6月末から2025年6月末)の270.6万口座(11.2%)より多い。直近の半年(2025年12月末から2026年6月末)では227.4万口座、8.1%増えた。

1〜6月の買付額は前年同期の1.32倍

6月末時点の1月からの買付額は2024年10.13兆円、2025年10.50兆円、2026年13.82兆円。3月末時点は2024年6.18兆円、2025年6.60兆円
図2 1月からの買付額を同じ月末で比べる(2024〜2026年)
時点1月からの買付額(兆円)前年の同じ月末との比
2024年3月末6.18―
2024年6月末10.13―
2024年9月末13.78―
2025年3月末6.601.07倍
2025年6月末10.501.04倍
2026年6月末13.821.32倍

3・6・9月末の版の買付額は、その年の利用枠で1月から買い付けた額の合計である。同じ月末どうしで比べると、6月末時点は2024年10.13兆円、2025年10.50兆円、2026年13.82兆円だった。2025年は前年の1.04倍にとどまったが、2026年は1.32倍になった。3月末時点は2024年6.18兆円、2025年6.60兆円で、1.07倍である。

9月末時点の値は2024年の13.78兆円しかない。2025年9月末と2026年3月末の版は、金融庁の公表一覧に載っていない(2026年10月5日確認)。

2014年からの累計買付額は85.21兆円

旧制度を含む累計買付額は2024年12月末52.64兆円、2025年12月末71.38兆円、2026年6月末85.21兆円。2025年の1年分は18.75兆円増
図3 2014年からの累計買付額(旧制度を含む)

12月末の版の買付額は、2014年から2023年までの旧制度の利用枠と、2024年以降の現行制度の利用枠で買い付けた額の合計である。2026年6月末の版には、同じ定義の推移表が付いている。この累計は2024年12月末52.64兆円、2025年12月末71.38兆円、2026年6月末85.21兆円と増えた。

2025年12月末と2024年12月末の差は18.75兆円で、これが2025年の1年間の買付額にあたる(当サイトの計算)。2026年6月末と2025年12月末の差は13.82兆円で、6月末の版が示す2026年1〜6月の買付額と一致する。

この数字をどう読むか

口座数の伸びよりも、買付額の伸びのほうが大きい。2026年6月末までの1年間で口座数は13.1%増えたが、1〜6月の買付額は前年同期の1.32倍になった。新しく口座を開く人が増えただけでなく、すでに口座を持つ人の買付が増えたと読める。

1〜6月の買付額を6月末の口座数で割ると、1口座あたり2024年41.8万円、2025年39.0万円、2026年45.3万円になる(当サイトの計算)。2025年はいったん下がり、2026年に上がった。ただし口座数には買付のない口座も含まれるため、これは実際に買い付けた人の平均額ではない。

累計の85.21兆円は買い付けた額の合計で、売却分を差し引いた残高や、値上がり・値下がりを反映した時価ではない。「NISAにいくら入っているか」を知るには、残高の数字を別に見る必要がある。

家計全体の資産と比べると、NISAの買付額は一部にすぎない。二人以上の世帯の貯蓄現在高は、世帯主が60代のときに2,394万円で最も多い(年代別の貯蓄、60代2,394万円・30代831万円|67%以上が平均未満)。

年代別に見ると、NISA口座数が最も多いのは50歳代の599.9万口座である(NISA口座を年代別に|10歳代が半年で3.65倍、最多は50歳代599.9万)。

このデータの限界

  • 買付額の定義が版によって違う。3・6・9月末の版はその年の1月からの額、12月末の版と推移表は2014年からの旧制度を含む累計である。この記事では2つを別の系列として扱い、混ぜていない。
  • 12月末の版からは、その年1年間だけの買付額を直接は読めない。2024年の1年間の額は、旧制度の累計を差し引く必要があり、この記事では計算していない。
  • 2025年9月末と2026年3月末の版は公表一覧にないため、その時点の値は空いている。
  • 2026年6月末の版の口座数の表で、前回の値を示す列の見出しが「2026年12月末時点」となっている(2か所)。値は2025年12月末の版の口座数(28,206,434口座)と一致するため、2025年12月末の誤記と判断した。
  • 口座数は開設された口座の数で、買付のない口座も含む。利用している人の数ではない。
  • 買付額は買い付けた額の合計で、売却や時価の変動は反映しない。

よくある誤解

「累計買付額は、NISAで持っている資産の額」

違います。累計買付額は2014年から買い付けた額を足し上げたもので、売却した分や値動きは反映していません。持っている資産の額に近いのは、時価で集計した残高の数字です。

「3月末と12月末の買付額を並べれば、1年の伸びが分かる」

分かりません。3月末の版はその年の1月からの額、12月末の版は2014年からの累計で、定義が違います。比べるときは、同じ月末どうし(たとえば6月末と6月末)を並べる必要があります。

「口座数が増えた分だけ、投資する人が増えた」

口座数は開設された口座の数で、買付をしていない口座も含みます。口座数の増加は、そのまま投資している人の増加を意味しません。

NISAの口座数と買付額について、よく聞かれること

この数字はどこが公表していますか

金融庁が「NISA口座の利用状況調査」として公表しています。2024年以降は3か月ごとの時点の数字が、数か月後に公表されています。

いちばん新しい数字はいつの時点ですか

2026年10月5日時点で公表一覧にある最新の版は、2026年6月末時点(令和8年10月2日公表)です。

年代別や都道府県別の数字はありますか

同じ調査に年代別の口座数と買付額があり、都道府県別の口座数も別の資料で公表されています。この記事では全国の総数だけを扱いました。

出典

2025年の1年間の買付額、1口座あたりの買付額、前年同期との比は、公表値から当サイトが計算した。

データダウンロード

この記事で使った各版の口座数と買付額は、CSVで自由にダウンロードできます。ライセンスはCC BY 4.0で、出典は金融庁「NISA口座の利用状況調査」です。

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1NISA口座数と買付額(全国、2024年3月末〜2026年6月末の8回分と累計)金融庁「NISA口座の利用状況調査」CSVを保存

その他のデータはデータベースにまとめています。

更新履歴

2026年10月5日:公開

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入を勧めるものではありません。詳しくは免責事項をご覧ください。

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