NISA口座を年代別に|10歳代が半年で3.65倍、最多は50歳代599.9万

NISA口座を年代別に|10歳代が半年で3.65倍、最多は50歳代599.9万

2026年6月末のNISA口座数を年代別に見ると、最も多いのは50歳代の599.9万口座で、総数の19.7%を占める。20歳代は376.5万口座だった。10歳代は2025年12月末の134,413口座から490,730口座へ、半年で3.65倍になった。2026年1〜6月の買付額は50歳代が31,802億円で最も多く、総額138,214億円の23.0%にあたる(金融庁「NISA口座の利用状況調査」)。

金融庁の「NISA口座の利用状況調査」には、口座数と買付額の年代別の表がある。全国の総数は2025年12月末の2,820.6万口座から2026年6月末の3,048.1万口座へ8.1%増えたが、増え方は年代によって違う。この記事では、年代別の口座数・構成比・買付額と、前回の調査からの変化を整理した。

フヤト

NISAを使ってるのって、どの世代が多いんだろうニャ?

マモル

若い人ほど多いのかニャ。それとも逆?

カセマル

働き盛りの世代が中心かもしれないニャ。

フヤト

思い込みは置いといて、年代別の数字を見てみるニャ。

登場するのは架空のキャラクターです(ネコまつ家の紹介)。

結論

2026年6月末のNISA口座数は50歳代が599.9万口座で最も多い。2025年12月末からの増加率は20歳代が11.8%、80歳代以上が2.8%で、全国は8.1%だった。

10歳代の口座数は490,730口座で、半年で3.65倍になった。金融庁の資料に、この増加の理由の記載はない。

2026年1〜6月の買付額は50歳代が31,802億円で最も多い。40歳代から60歳代で、口座数の52.7%、買付額の61.9%を占める。

最も多い年代の口座数(50歳代) 599.9万口座 総数の19.7%
10歳代の口座数 490,730口座 2025年12月末の3.65倍
買付額が最も多い年代(50歳代、1〜6月) 31,802億円 総額の23.0%

この記事の対象範囲

  • 対象は全国のNISA口座(2024年からの現行制度)の年代別の数字である。年代は10歳代から80歳代以上までの8区分で、資料の区分のまま使った。
  • 口座数は各回の本体の表「1.NISA口座数」の値である。年代別の表がある7回(2024年3月末〜2026年6月末。2025年3月末の版には年代別の表がない)を使った。
  • 買付額は6月末の版の「(2)年代別買付額」で、その年の利用枠で1月から6月までに買い付けた額である。2014年からの累計ではない。2025年と2026年の同じ時期どうしを比べた。
  • 全国の総数の推移はNISA口座数と買付額の記事で扱った。都道府県別の数字はこの記事では扱わない。
  • 金額は資料の単位(万円)から億円に直し、四捨五入して整数で示した。構成比・増加率・前年同期比・1口座あたりの額・人口に対する割合は当サイトの計算である。

口座数:50歳代が最多、10歳代は半年で3.65倍

2026年6月末のNISA口座数は10歳代49.1万、20歳代376.5万、30歳代530.8万、40歳代572.3万、50歳代599.9万、60歳代435.6万、70歳代320.5万、80歳代以上163.4万口座
図1 年代別のNISA口座数(2025年12月末と2026年6月末)
年代2025年12月末(口座)2026年6月末(口座)増加率(%)構成比(%)
総数28,206,43430,480,8508.1100.0
10歳代134,413490,730265.11.6
20歳代3,368,0683,765,43011.812.4
30歳代4,945,6905,307,9767.317.4
40歳代5,381,7685,722,9396.318.8
50歳代5,531,8135,999,0828.419.7
60歳代4,175,8544,355,5914.314.3
70歳代3,078,0953,204,6184.110.5
80歳代以上1,590,7331,634,4842.85.4

2026年6月末の口座数は50歳代が599.9万口座で最も多く、次いで40歳代572.3万口座、30歳代530.8万口座だった。構成比は50歳代が19.7%、40歳代が18.8%、30歳代が17.4%である。

2025年12月末からの増加率は、20歳代が11.8%、30歳代が7.3%、40歳代が6.3%、50歳代が8.4%、60歳代が4.3%、70歳代が4.1%、80歳代以上が2.8%だった。構成比は20歳代が11.9%から12.4%に上がり、60歳代は14.8%から14.3%に下がった。

10歳代の口座数の推移

10歳代の口座数は、2025年12月末の134,413口座から2026年6月末の490,730口座へ356,317口座増え、3.65倍になった。総数に占める割合は0.5%から1.6%になった。年代別の表がある7回の値は次のとおりである。

時点10歳代の口座数(口座)総数に占める割合(%)
2024年3月末133,4070.6
2024年6月末136,3220.6
2024年9月末128,9360.5
2024年12月末119,7820.5
2025年6月末152,9490.6
2025年12月末134,4130.5
2026年6月末490,7301.6

2024年3月末から2025年12月末までの6回では、10歳代の口座数は119,782口座から152,949口座の間にあり、2024年9月末・2024年12月末・2025年12月末の版では前回より減っていた。金融庁の公表ページ、各回のxlsxの注、グラフの資料(PDF)を確認したが、2026年6月末の増加について資料に理由の記載はない(2026年10月5日確認)。

買付額:1〜6月は50歳代が31,802億円で最多

2026年1〜6月の買付額は10歳代358億円、20歳代9,107億円、30歳代22,842億円、40歳代28,327億円、50歳代31,802億円、60歳代25,487億円、70歳代15,526億円、80歳代以上4,765億円
図2 年代別のNISA買付額(1〜6月、2025年と2026年)
年代2025年1〜6月(億円)2026年1〜6月(億円)前年同期比(倍)構成比(%)つみたて投資枠の割合(%)1口座あたり(万円)
総数105,008138,2141.32100.026.545.3
10歳代2333581.530.317.97.3
20歳代6,7769,1071.346.639.724.2
30歳代18,05022,8421.2716.535.143.0
40歳代21,76528,3271.3020.529.949.5
50歳代22,90531,8021.3923.027.153.0
60歳代19,16025,4871.3318.421.658.5
70歳代12,14615,5261.2811.212.948.4
80歳代以上3,9734,7651.203.46.829.2

2026年1〜6月の買付額は総額138,214億円で、2025年1〜6月の105,008億円の1.32倍だった。年代別では50歳代の31,802億円が最も多く、40歳代28,327億円、60歳代25,487億円が続く。前年同期比は20歳代以上では50歳代の1.39倍が最も大きく、80歳代以上の1.20倍が最も小さかった。

買付額のうちつみたて投資枠の割合は、20歳代が39.7%、30歳代が35.1%と高く、80歳代以上は6.8%だった。1〜6月の買付額を6月末の口座数で割った1口座あたりの額は、60歳代が58.5万円で最も大きく、20歳代は24.2万円だった(当サイトの計算)。

人口に対する割合:30歳代が40.5%

人口に対するNISA口座数の割合は20歳代29.5%、30歳代40.5%、40歳代36.4%、50歳代32.4%、60歳代29.2%、70歳代19.7%、80歳代以上12.7%
図3 人口に対するNISA口座数の割合(年代別、20歳代以上)
年代人口(千人)NISA口座数(口座)人口に対する割合(%)
20歳代12,7753,765,43029.5
30歳代13,0985,307,97640.5
40歳代15,7245,722,93936.4
50歳代18,5205,999,08232.4
60歳代14,8944,355,59129.2
70歳代16,2423,204,61819.7
80歳代以上12,8311,634,48412.7

2026年6月末の口座数を、総務省「人口推計」の2026年4月1日の人口で割ると、30歳代が40.5%で最も高く、80歳代以上が12.7%で最も低い(当サイトの計算)。20歳代は29.5%、50歳代は32.4%だった。10歳代は、人口推計の年齢区分ではNISA口座を開設できる年齢だけを取り出せないため計算していない。

この数字をどう読むか

口座数と買付額では、年代の重みが違う。20歳代と30歳代は口座数の29.8%を占めるが、1〜6月の買付額では23.1%にとどまる。口座数だけを見ると若い年代の存在感が大きく見えるが、金額で見ると40歳代から60歳代が中心である。

20歳代は買付額のうちつみたて投資枠の割合が39.7%と高く、1口座あたりの額は24.2万円と小さい。少額を積み立てる使い方が多いと読める。ただし1口座あたりの額は買付のない口座も含めた平均で、実際に買い付けた人の平均額ではない。

10歳代の急増は、増加数で見ると356,317口座で、総数の増加の15.7%にあたる。資料に理由が書かれていないため、この記事では理由を推測しない。次回以降の調査で、この水準が続くかを確かめる必要がある。

年代を合わせた口座数の総数は2026年6月末時点で3,048.1万口座で、総数と買付額の推移はNISA口座3,048万|1〜6月の買付13.8兆円は前年同期の1.32倍で扱った。

都道府県別では、20歳以上の人口に対する口座数の割合が最も高い東京都で34.3%である(NISA口座を都道府県別に|東京都417.7万、20歳以上の34.3%。2025年12月末時点、当サイトの計算)。

このデータの限界

  • 年代別買付額は、6月末の版ではその年の利用枠で1〜6月に買い付けた額である。12月末の版や推移表の2014年からの累計とは定義が違うため、混ぜて比べていない。
  • 2026年6月末の版の口座数の表で、前回の値を示す列の見出しが「2026年12月末時点」となっている(D18・F18の2か所)。値は2025年12月末の版の口座数(総数28,206,434口座、年代別も同じ)と一致するため、2025年12月末の誤記と判断した。
  • 前回の値は、のちの版で改定されることがある。たとえば2025年6月末の10歳代の口座数は、2025年6月末の版では152,949口座、2025年12月末の版の比較列では152,989口座である。この記事では各回の版が示す当回の値を使った。
  • 年代が口座名義人の何時点の年齢で区分されているかは、資料の表に定義の記載がない。
  • 10歳代の口座数の急増について、金融庁の資料に理由の記載はない。
  • 口座数は開設された口座の数で、買付のない口座も含む。利用している人の数ではない。
  • 人口に対する割合は、2026年6月末の口座数を2026年4月1日の人口で割ったもので、時点が3か月ずれている。人口は外国人を含む総人口である。
  • 2025年3月末の版には年代別の表がないため、その時点の値は空いている。

よくある誤解

「年代別の買付額は、これまでにNISAで買った額の合計」

違います。6月末の版の年代別買付額は、その年の1月から6月までに買い付けた額です。2014年からの累計や、売却分を差し引いた残高ではありません。

「10歳代の口座数は、これまでも増え続けてきた」

違います。10歳代の口座数は2024年9月末・2024年12月末・2025年12月末の版で前回より減っていました。2026年6月末の3.65倍の増加は、それまでの動きと大きく異なります。なお、増加の理由は金融庁の資料に書かれていません。

「人口に対する割合は、その年代でNISAを使っている人の割合」

そのままの意味ではありません。口座数には買付のない口座が含まれ、人口とは時点も違います。口座を持っている人の目安として見るのが適切です。

NISAの年代別の数字について、よく聞かれること

この数字はどこが公表していますか

金融庁が「NISA口座の利用状況調査」として公表しています。各回の本体のxlsxに、年代別の口座数と買付額の表があります。

いちばん新しい数字はいつの時点ですか

2026年10月5日時点で最新の版は、2026年6月末時点(令和8年10月2日公表)です。

成長投資枠とつみたて投資枠に分けた年代別の数字はありますか

あります。同じ版に成長投資枠とつみたて投資枠それぞれの年代別買付額の表があり、この記事のCSVに両方を収録しています。

出典

構成比、増加率、前年同期比、1口座あたりの買付額、人口に対する割合は、公表値から当サイトが計算した。

データダウンロード

この記事で使った年代別の数字は、CSVで自由にダウンロードできます。ライセンスはCC BY 4.0で、出典は金融庁「NISA口座の利用状況調査」です(人口は総務省「人口推計」)。

Noデータ名出典ダウンロード
1年代別のNISA口座数・買付額(2025年12月末と2026年6月末、1〜6月の買付額、人口に対する割合)金融庁「NISA口座の利用状況調査」、総務省「人口推計」CSVを保存
2年代別のNISA口座数の推移(2024年3月末〜2026年6月末の7回)金融庁「NISA口座の利用状況調査」CSVを保存

その他のデータはデータベースにまとめています。

更新履歴

2026年10月5日:公開

本記事は情報提供を目的としたもので、特定の金融商品の購入を勧めるものではありません。詳しくは免責事項をご覧ください。

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